歯が溶ける?酸蝕症について

こんにちは。エスカ歯科です🌻

暑い日が続きますが皆さんどうお過ごしでしょうか🫧

熱中症対策で水分を取ることが多くなると思います。

皆さんは酸蝕症(さんしょくしょう)という言葉聞いたことありますか?

 

酸蝕症とは、歯が身近な飲食物や胃液などの酸によって歯が溶ける症状をいいます。

昔は塩酸、硫酸、硝酸を取り扱う工場において酸のガスやミストが歯に作用して、歯の表面が溶けてしまうという職業病としてとらえられていましたが、最近では一般の方のお口の中でも見られることが多くなり、虫歯や歯周病に続く第三の歯の疾患として考えられています。

 

酸蝕症にかかった歯の特徴

・知覚過敏で歯がしみやすい

・歯が小さくなってきた

・歯の先端が薄くなってきた

・歯の表面に段差ができてきた

・歯が黄色っぽく、白濁する

・歯の先端がギザギザする

・歯のツヤがなくなってきた

・詰め物や被せ物が外れやすくなる

・歯に穴があく

 

酸蝕症が起こす主な原因とは、外因性の理由としては食生活が挙げられます。

酸性度の高い飲み物や食べ物、医薬品やサプリメントなどの過剰摂取です。

具体的には

・レモン

・コーラ

・栄養ドリンク

・ワイン

・酢の物

・酢のドリンク

・炭酸飲料

・スポーツドリンク

 

今の時期だと炭酸飲料やスポーツドリンクを飲む方も多いと思います。

 

内因性の理由としては胃酸の逆流、逆流性胃腸炎の人は胃液がお口の中に上がってきて歯を溶かしてしまいます。

 

夏はこまめな水分補給が必要ですが、スポーツドリンクや炭酸飲料の摂取には気をつけてください。

 

予防法としては

①酸性の飲食物を摂ったらうがいをする

取りすぎに注意するのはもちろんですが口をゆすぐのをおすすめします。口内が中性に戻り歯が溶けるリスクがかなり減ります。

 

②食事をよく噛んで食べる

よく噛むと唾液の分泌量が増えます。

唾液中のミネラルは酸を中和する作用があります。

 

③ダラダラ食べない

だらだらと間食をしていると、唾液中のミネラルが酸を中和する前に、新しい酸が増えてしまいます。またスポーツをしながらチビチビとスポーツドリンクを飲むのも同様です。飲んだらその度に水で口をゆすぐのがおすすめです。

 

③歯医者でフッ素を塗る

歯の表面にフッ素などを定期的に塗り、歯をコーティングする。

 

酸蝕症の進行を防ぐためには、酸性の飲食物を多量に摂った直後には歯みがきをしないことも意外に大切なポイントです💡

酸性の飲食物をとった直後はエナメル質が柔らかくなっているため、30分程度時間を置くか、お水で洗口してから歯みがきするようにしましょう🪥✨

虫歯は部分的に歯がとかされていきますが、酸蝕症の怖いところは、歯が全体的に溶けていく事です。また変化がゆっくりと起こるため、気が付きにくいのも難点です😵‍💫🌀

心当たりのある人は食生活や胃の調子を今一度、定期検診を受けて歯の健康状態をチェックしてはいかがでしょうか?🦷🪥

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